ホームページ制作を検討すると、数万円から数百万円以上まで幅広い価格が見つかります。結論からいうと、ホームページ制作には一律の相場はありません。何を作るか・どこまで作るか・誰に依頼するか・制作後に何を任せるかによって必要な作業量が違うためです。
相場を知るときは、まず「サイト種類」と「依頼先」を分けて見ます。そのうえで、企画・原稿・撮影・機能・SEO・公開後の運用まで、見積もりに何が含まれるかをそろえて比較します。
ホームページ制作費の相場早見表
公開されている2026年の相場情報を見ると、同じ「ホームページ」でも用途によって金額帯は大きく異なります。以下は目安であり、ページ数・機能・コンテンツ制作の範囲によって上下します。
| ホームページの種類 | 小規模 | 中規模 | 大規模 |
|---|---|---|---|
| 企業サイト | 〜50万円 | 50〜300万円 | 300万円〜 |
| ランディングページ | 〜30万円 | 30〜60万円 | 60万円〜 |
| 採用サイト | 〜50万円 | 50〜150万円 | 150万円〜 |
| ECサイト | 〜100万円 | 100〜500万円 | 500万円〜 |
| オウンドメディア | 〜100万円 | 100〜300万円 | 300万円〜 |
たとえば、名刺代わりの小規模な企業サイトと、写真撮影・原稿作成・SEO設計・独自機能まで含む集客サイトでは、同じ「企業サイト」でも必要な工数が大きく違います。相場表は予算の入口として使い、最終的には制作範囲で判断してください。
ホームページ制作費を決める4つの要素
サイトの目的
ページ数・情報量
必要な機能
どこまで任せるか
1. サイトの目的
会社案内、問い合わせ獲得、採用、ECなど、目的によって必要な設計が変わります。検索から新規顧客を獲得したい場合は、サービスページやSEOコンテンツ、計測環境まで検討することがあります。
2. ページ数・情報量
基本的にはページ数が増えるほど、構成・デザイン・実装・確認作業も増えます。ただし、同じ5ページでも情報量や原稿作成の有無、デザインの複雑さで工数は変わります。
3. 必要な機能
問い合わせフォームだけのサイトと、予約・決済・会員ログイン・商品管理・外部システム連携を含むサイトでは、設計・開発・テストの量が大きく異なります。
4. どこまで任せるか
企画、構成、原稿、撮影、デザイン、実装、SEO、公開、保守まで全部任せるほど費用は高くなります。反対に、素材や原稿を自社で用意し、既存テンプレートを活用すれば制作工数を減らせます。
依頼先別の費用目安
依頼先によっても、制作体制と価格帯は変わります。小規模サイトではフリーランスが向く場合もあれば、複数担当者による企画・撮影・開発が必要なら制作会社が適する場合もあります。
| 依頼先 | 費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 自作 | 月1,000〜5,000円程度から | 外注費は抑えやすいが、構成・文章・制作・更新を自分で担当 |
| フリーランス | 5〜30万円程度が中心 | 小規模サイトを柔軟に依頼しやすい |
| 制作会社 | 40〜150万円程度が一つの目安 | 企画・デザイン・実装をまとめて相談しやすい |
| 月額制 | 初期費用を抑え、月額で継続 | 制作・保守・更新をまとめるサービスもある |
自作費用は利用するサーバー・ドメイン・作成ツールによって変わります。フリーランスや制作会社の金額も、ページ数と依頼範囲で大きく上下します。月額制はサービスごとの契約内容が大きく違うため、月額だけでなく最低契約期間・総額・解約後の扱いまで確認してください。
10万円と100万円では何が違う?
必ずしも品質が10倍違うわけではありません。低価格の制作ではテンプレート利用、ページ数制限、原稿・写真の依頼者準備などで工数を削減している場合があります。高額な制作では、調査・戦略・撮影・コピーライティング・オリジナルデザイン・SEO設計などが含まれる場合があります。
比べるべきなのは金額そのものではなく、その金額で何をしてもらえるかです。
予算別に考えると分かりやすい
10万円以下|最小構成・自作・テンプレート活用
名刺代わりの1〜数ページ、既存テンプレート、原稿・写真を自分で用意する構成が中心です。まず公開することを優先したい場合に向きます。
10〜50万円|小規模事業の基本サイト
サービス内容、料金、会社・店舗情報、お問い合わせなど、必要な情報をひと通りそろえやすい価格帯です。どこまで原稿・デザイン・SEOを依頼できるかを確認します。
50〜100万円|設計・コンテンツまでしっかり作る
オリジナルデザイン、ページ構成、原稿支援、写真撮影などを含めやすくなります。問い合わせ獲得や営業支援まで意識するサイトでは、このあたりから検討するケースがあります。
100万円以上|戦略・集客・独自機能まで含む
競合調査、ブランド設計、取材・撮影、SEO戦略、CMS設計、予約・会員・ECなど、制作以外の専門作業が増えるほど予算も大きくなります。
見積もりの内訳を確認する
見積書に「ホームページ制作一式」としか書かれていない場合は、以下の作業がどこまで含まれるか確認しましょう。
| 項目 | 確認すること |
|---|---|
| 企画・要件整理 | 目的・顧客・必要機能の整理を行うか |
| サイト構成 | ページ構成・導線設計まで提案するか |
| 原稿 | 文章は依頼者が用意するか、原稿案まで作るか |
| 写真・画像 | 撮影・素材購入・画像加工を含むか |
| デザイン | テンプレートかオリジナルか |
| 実装 | レスポンシブ対応・フォーム・CMS等を含むか |
| SEO | 基本設定だけか、調査・構成・コンテンツまで含むか |
| 公開 | サーバー・ドメイン設定、計測設定まで含むか |
| 保守・更新 | 公開後に誰が何を担当するか |
制作後にも費用がかかる
公開後にはサーバー、ドメイン、バックアップ、CMS更新、セキュリティ対応、文章・写真変更などの費用が発生する場合があります。さらにアクセス解析、SEO、コンテンツ制作まで依頼すると運用費も増えます。
予算は初期制作費 + 維持費 + 運用費で考えます。詳しくはホームページの保守・運用費用をご覧ください。
3年間の総費用で比較する
制作方式を比較するときは、初期費用だけでなく3年間程度の総額を計算すると分かりやすくなります。たとえば初期制作30万円・保守月1万円なら、3年間では制作費と保守費だけで66万円になります。一方、初期費用を抑えた月額制は開始時の負担が小さくても、利用期間が長いほど総額は増えます。
ここでも総額だけで結論を出さず、更新回数、SEO、サーバー、ドメイン、サポート、解約後のデータなど、その総額に含まれる仕事をそろえて比較してください。
費用を抑える5つの方法
- 最初からページを増やしすぎず、必要なページから公開する
- 使えるロゴ・写真・文章を事前に整理する
- 必須機能と将来追加したい機能を分ける
- 完全オリジナルが必要な部分とテンプレートで十分な部分を分ける
- 制作会社へ任せる範囲と自社で行う範囲を明確にする
「一番安い会社を探す」より、不要な工程を減らし、必要な工程にはきちんと予算を使う方が、結果的に費用対効果を考えやすくなります。
見積もりを比較するときの確認項目
- 初期制作費とページ数
- 構成提案・原稿作成・写真の有無
- オリジナルデザインかテンプレートか
- スマートフォン対応・フォームなどの機能
- SEOとして具体的に何をするか
- 公開作業・サーバー・ドメインの扱い
- 月額保守費と更新範囲
- 解約・移管時の条件
依頼先自体の比較方法はホームページ制作会社の選び方で詳しく解説しています。
個人事業主なら過剰なサイトを作らない
個人事業主や小規模店舗では、大企業と同じ予算や構成が必要とは限りません。トップ、サービス、料金、事業者情報、お問い合わせなど必要な情報から始め、実績やSEO記事を後から増やす方法もあります。
個人事業主に絞った費用は個人事業主のホームページ制作費用で整理しています。
まとめ
ホームページ制作費は、目的・ページ数・機能・制作範囲・依頼先によって大きく変わります。相場表で予算感をつかんだら、次は自社に必要な作業がその金額に含まれているかを確認してください。
「いくらで作れるか」だけでなく、公開後の維持・更新まで含めて数年間の総額を比べると、自社に合う制作方法を判断しやすくなります。
初期制作費を抑える方法も比較したい方へ
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