ホームページ制作で迷いやすいのが「何ページ必要か」です。結論からいうと、業種や目的によって必要数は変わります。大切なのは、ページ数ではなくお客様が判断するために必要な情報が抜けていないことです。
小規模事業なら、トップ・サービス・料金・実績/強み・FAQ・事業者情報・問い合わせを基本に、必要に応じて追加します。情報量が少なければ1ページにまとめても構いません。
何の事業で、誰向けかを理解する。
自分に合うか、他との違いを判断する。
不安を解消し、誰が提供するか確認する。
次に何をすればよいか迷わず進める。
基本となる7つのページ
| ページ | 役割 | 主な内容 |
|---|---|---|
| トップ | 何の事業で、誰向けかを短時間で理解してもらう | 概要、強み、主要サービス、CTA |
| サービス | 提供内容を具体的に説明 | 対象者、内容、流れ、対応範囲 |
| 料金 | 費用の不安を減らす | 価格、含む内容、追加条件、見積方法 |
| 実績・選ばれる理由 | 比較時の信頼材料 | 事例、対応経験、仕組み、実績 |
| FAQ | 問い合わせ前の疑問を解消 | 料金、納期、対象、準備物、キャンセル等 |
| 事業者・店舗情報 | 誰が提供しているか確認 | 会社・屋号、所在地、営業時間、プロフィール |
| 問い合わせ・予約 | 次の行動を取れるようにする | フォーム、予約方法、返信目安、注意事項 |
まず「情報の役割」を出してからページへ分ける
最初から「5ページプランだから5ページ」と決めると、重要情報が足りなかったり、逆に薄いページを無理に作ったりします。先に必要な情報を一覧化し、その後でまとめ方を決めます。
- 誰向けの事業か
- 何を提供しているか
- どのような悩みに対応するか
- 料金・価格の決まり方
- 利用・依頼の流れ
- 他との違い・信頼材料
- よくある不安
- 事業者情報
- 問い合わせ・予約方法
この9種類の情報量が少なければ1ページにまとめられます。サービスや事例が増えるほど、独立ページへ分けた方が読みやすくなります。
1ページ構成が向いているケース
サービスが1つで、情報量がまだ少ない開業初期や小規模店舗では、1ページに必要情報を集約する方法があります。
1ページサイトの基本構成例
- ファーストビュー:誰向けの何のサービスか
- よくある悩み・対象者
- サービス内容
- 選ばれる理由・特徴
- 料金
- 利用の流れ
- 実績・写真
- FAQ
- 事業者情報・アクセス
- 問い合わせ・予約
1ページでも、プライバシーポリシーなど法務・運営上分けた方がよい情報は別URLにする場合があります。また、検索から複数サービスを個別に集客したくなったらページ分割を検討します。
5ページ構成のモデル
小規模事業で「最低限きちんと説明したい」場合は、情報を次のようにまとめられます。
| ページ | 入れる内容 |
|---|---|
| 1. トップ | 概要、主要サービス、強み、実績抜粋、CTA |
| 2. サービス・料金 | 提供内容、対象者、料金、追加条件、流れ |
| 3. 実績・選ばれる理由 | 事例、対応内容、強み、プロフィール |
| 4. FAQ・事業者情報 | よくある質問、会社/店舗情報、アクセス |
| 5. 問い合わせ | フォーム、予約、返信目安、個人情報案内 |
サービスと料金を同じページにするか、実績と会社情報を分けるかは情報量によって調整します。
10ページ前後のモデル
複数サービスがある、検索から個別テーマで見つけてもらいたい、事例が増えてきた場合はページを分けます。
| ページ | 役割 |
|---|---|
| トップ | サイト全体の入口 |
| サービス一覧 | 提供サービスを比較 |
| 主要サービスA | 対象・内容・料金・FAQ |
| 主要サービスB | 別の検索意図・顧客向けに説明 |
| 料金 | プラン、見積条件、追加料金 |
| 実績・事例 | 一覧と詳細への入口 |
| 選ばれる理由 / 私たちについて | 体制・考え方・プロフィール |
| FAQ | 共通質問をカテゴリ別に整理 |
| 会社・店舗情報 | 所在地、営業時間、アクセス等 |
| 問い合わせ | フォーム・予約・相談 |
10ページあること自体に価値はありません。検索意図・情報量・更新頻度が異なるものを独立させると結果的にページ数が増える、と考えます。
トップページに最低限必要な情報
トップページは「全部載せるページ」ではなく、各情報への入口です。小規模サイトなら、次の順番にすると理解されやすくなります。
- 何を提供しているか
- 誰向けか
- 主な強み・特徴
- サービス概要
- 料金の目安
- 実績・信頼材料
- 利用の流れ
- FAQ
- 問い合わせ・予約CTA
各項目の詳しい説明が長くなる場合は、トップでは要約し、詳細ページへリンクします。
サービスページは「名前」だけでは足りない
サービス名だけ並べるより、対象者、対応できる悩み、提供内容、進め方、料金、よくある質問まで整理します。複数サービスがあり、顧客・料金・検索意図が異なる場合は主要サービスごとにページを分けます。
サービスを分ける判断
- 対象顧客が違う
- 料金体系が違う
- 利用の流れが違う
- 問い合わせ前の質問が違う
- 検索する言葉・目的が違う
料金ページは載せられる範囲まで具体的に
定額サービスなら料金表、個別見積もりなら「何で価格が変わるか」「最低料金」「見積もりの流れ」などを示します。金額を出せない場合でも、問い合わせるまで価格の考え方が全く分からない状態は避けた方が比較しやすくなります。
実績・事例は「結果」だけでなく背景も
制作物や導入事例を載せる場合は、依頼前の課題、行ったこと、結果や変化、対応範囲を説明すると、単なる画像一覧より判断材料になります。掲載許可や個人情報、顧客名の扱いには注意します。
FAQは問い合わせを減らすだけではない
料金、納期、対応エリア、キャンセル、準備物など、問い合わせ前によく確認される内容をまとめます。数問ならサービスページ内、共通質問が多ければ独立FAQページにします。詳しくはFAQページの作り方で解説しています。
業種別の構成例
店舗・サロン
- トップ
- メニュー・サービス
- 料金
- 店内・スタッフ紹介
- 初めての方へ / 利用の流れ
- FAQ
- アクセス・営業時間
- 予約・問い合わせ
士業・コンサル
- トップ
- 相談分野一覧
- 主要相談分野の詳細
- 料金体系
- 相談の流れ
- 代表・専門家プロフィール
- 事例・よくある相談
- FAQ
- 事務所情報
- 相談予約
BtoBサービス
- トップ
- サービス一覧
- 課題別・サービス別ページ
- 導入事例
- 料金・見積条件
- 導入の流れ
- 会社情報
- FAQ
- 資料・問い合わせ
採用を重視する企業
- トップ
- 事業・会社紹介
- 仕事内容
- 募集要項
- 働く環境・制度
- 社員・チーム紹介
- 選考の流れ
- FAQ
- 応募
検索集客をするなら「サービスページ」と「情報記事」を分ける
サービスページは問い合わせ・比較判断に必要な情報を中心にします。一方、「費用相場」「作り方」「選び方」など広い疑問はガイド記事で回答し、関連するサービスページへ自然につなげます。
すべての検索キーワードをトップページで狙うより、検索意図ごとに中心ページを決める方が、利用者にもサイト構造が分かりやすくなります。キーワードの整理方法はSEOキーワードの選び方をご覧ください。
法令・運営上必要になるページも確認する
プライバシーポリシー、利用規約、特定商取引法に基づく表記などは、事業内容・取得する情報・販売方法によって必要性が変わります。テンプレートをそのまま置くのではなく、自社の実際の取扱いに合わせて確認します。
ページを分けすぎる失敗
ページ数を増やすことを目的にすると、「料金の特徴」「サービスの特徴」「選ばれる理由」など短い内容を細かく分けすぎることがあります。1ページ内で十分読める内容なら統合した方が使いやすい場合があります。
- 本文が数段落しかない
- 別ページと内容がほぼ同じ
- ユーザーが行き来しないと結論が分からない
- 検索意図が同じページを複数作っている
逆にページを分けた方がよいサイン
- 1ページ内で情報が長くなりすぎている
- サービスごとに顧客や検索意図が違う
- 料金・流れ・FAQがサービスごとに違う
- 同じ質問を何度も受ける
- 事例が増えて比較材料として独立させたい
- 検索から特定テーマで見つけてもらいたい
制作前チェックリスト
- 誰向けのサイトか
- 何を提供しているか
- 主要サービスごとの違いが分かるか
- 料金または価格の決まり方が分かるか
- 信頼材料があるか
- 問い合わせ前の不安に答えているか
- 事業者情報が確認できるか
- 問い合わせ・予約方法が分かるか
- 法務・プライバシー上必要なページを確認したか
具体的な制作手順は個人事業主のホームページの作り方も参考にしてください。
まとめ
必要なページは「5ページ必要」「10ページ必要」と固定するものではありません。まず、お客様が判断するための情報を洗い出し、情報量・検索意図・更新頻度に応じてページを分けます。
サービスが1つで情報量が少なければ1ページから始めても構いません。複数サービス・事例・検索コンテンツが増えたら、5ページ、10ページと役割ごとに分けて育てます。ページ数より、各ページの役割が重複せず、必要情報が抜けていないことを優先してください。
